『介護マーク』をご存知ですか?
介護をする方が、介護中であることを周囲に理解してもらうために静岡県が考案したマークです。その後、厚生労働省は各自治体を通じて、介護マークの普及を後押ししています。
介護マークを考案した静岡県と認知症介護家族会との意見交換会で、”認知症の人の介護は、外見では介護していることがわかりにくいため、誤解や偏見を持たれ困っている”という意見があったそうです。
誤解や偏見・・・
介護マークの普及は全国の自治体に広まりつつあります。自治体の介護予防課や地域支援課などで配布していることが多いようです。自治体によって、申請書類が必要な場合や名前と住所を申し出る、あるいは貸出方式で取り組む自治体もあります。いずれも、介護マークが悪用されることのないように、配布方法には気を配っているようです。
マタニティマークは厚生労働省が先頭に立ちデザインを募集し、キーホルダーやお守りなど形は様々ですが、公共交通機関の協力も功を奏して、統一マークでの普及は進んできています。
一方、介護マークは自治体の自主的な取り組みが先行したので、厚生労働省が普及を後押しするという形になっています。介護マークとは別に認知症介護マークを考案している自治体もあり、取り組み方は自治体に委ねられています。
介護マークを普及させていくためには、マタニティマークと同様に公共交通機関、特に高齢者の身近な移動手段であるバスやタクシー、病院、商店街、町内会など地域への協力を仰ぎ、介護をしている人だけでなく、介護をしていない人を含めたすべての人が「介護マーク」の存在を知り、介護マークを見かけたら、1人ひとりが思いやりの心を持って接することが大切だと思います。
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