経済産業省が提唱している「健康経営」が注目されています。
健康経営とは、「社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」と定義されています。企業理念に基づき、社員等への健康投資を行うことは、社員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されているのです。
健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つとされています。
「健康経営優良法人認定制度」とは、健康経営に取り組む企業等の「見える化」をさらに進めるため、規模の大きい企業や医療法人等を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業や医療法人等を対象とした「中小規模法人部門」の2つの部門により、それぞれ「健康経営優良法人」を認定しています。経済産業省が制度設計を行い、日本健康会議が認定をしています。
働き方改革の一環として、健康経営から生産性向上へアプローチする企業が増えています。社内で運動をしたり、間食をしたり、昼寝までする企業もあります。 共通することは、健康への意識と取り組みを進めることで「生産性向上につながる」ことです。
早朝の運動は基礎代謝を高めてくれる効果がありますし、小腹がすいていてはし集中力が続きませんし、午後の生産性は確実に落ちます。米Google社などでは早くから取り入れられた考え方であり、日本でも科学的知見が増えてきたことも、企業の背中を押す要因となっているようです。
【タマノイ酢様】
取 組:一日30分以上のジム利用を推奨
ペナルティ:ジムを使わなかった場合は10分単位で賞与を一定額減らす
効 果:社員が自発的に早朝に集まって運動する習慣が広がっている!
【三菱地所様】
取 組:短時間の仮眠を推奨。仮眠室を30分単位で利用可能に。
効 果:仮眠を取って生産性が高まったと答えた社員の割合が3割に!
【エウレカ様】
取 組:定期配送される常備された野菜や果実を間食に用意(会社が費用を一部負担)
効 果:小腹がすいた時、間食をすると元気がでる!
参考:日本経済新聞2018.8.18夕刊
社員の健康増進はコストではなく、業績向上です。コストを心配されるならば、お金のかからないラジオ体操から始めてみてはいかがでしょうか。”やりたくなーい”、”めんどくさーい”という社員同士の会話からも、コミュニケーションが広がります。Just do it!!!
更新日:2018.8.29
更新日:2019.12.16
東京都と東京都立大学オープンユニバーシティは共催で時事的課題セミナーとして、『働き方・休み方改善セミナー』を開催されます。「休み方」にスポットをあて、勤務間インターバル制度などの紹介とともに、休息の重要性をお話します。
※このセミナーは東京都と東京都立大学のオープンユニバーシティが主催になります。東京都立大学オープンユニバーシティ2024年度秋期講座は全102もの多彩な講座が開講されます。「学びたい」ものを「学びたい」ときに。「知」を刺激して、「学ぶ」喜びを。