女子学生のための就活応援情報

就職活動前の女子学生の皆さんは、”将来こんな仕事がしてみたい、こんな会社で働きたい”と夢が膨らんできていると思います。現実を直視することの大切さはわかっていても、気になるのは人気企業ランキング上位の企業であったり、待遇や立地などに目がいってしまうことも多いのではないでしょうか。
 女性には結婚・出産・育児、さらに介護と様々なライフステージが訪れます。長年日本社会に根付いてきた性的役割分業意識改革はまだ道半ばです。最近は、女性の意識も若い世代ほど、専業主婦志向が強くなっている傾向も見られます。寿退社、玉の輿なんていうのはもう過去の話です。大企業が倒れることも不思議ではなくなりました。夫婦ともに働き続けること、これが夫婦のそれぞれの保険になるのです。
 せっかく積み上げてきたキャリアを出産・育児などの理由で一度就業を中断してしまうと、育児が一段落して再び働きたいと希望しても、好条件での再就職は難しい現状があります。継続就業のための制度は整いつつありますので、働き続けたいと強い気持ちがあれば様々な壁は乗り越えられるでしょう。

キャリア中断の金銭的ロス

継続就業した場合と就業を中断した場合の生涯賃金の差がどれくらいになるかご存知ですか?仕事から離れる期間が長ければ長いほど、仕事の感を取り戻すには時間がかかります。またITの進歩は日進月歩ですし、育児期間中の自分磨きがとても大切になります。育児休業を1年間利用した場合と、育児が一段落して子供が6歳のときにアルバイトやパートで再就職できたとしても、生涯賃金では約2億円もの差が出るのです。さらに将来受け取れる年金額にも大きな差がでてきますので、就業中断のリスクはとても大きいのです。

生涯所得2億円の差

出所:内閣府平成17年国民生活白書

生涯所得2億円の差(グラフ)

出所:内閣府平成17年国民生活白書

働き続けられる会社の見つけ方のヒント

ヒント1:ポジティブアクションを推進している企業を見つける

女性が活躍している企業を見つけるには、女性の役職者に占める割合や、正社員に占める女性の割合、平均勤続年数の情報などをチェックすることが有益です。ロールモデルがいる企業はあなたの理想とする働き方をすでに実践されている女性がいるということです。
 ポジティブ・アクションという女性の活躍を推進している企業を集めたサイトが厚生労働省によって運営されています。将来のキャリアビジョンを描くためのヒントになるコンテンツが充実していますのでぜひ参考になさってください。

ヒント2:くるみんのいる企業を見つける

次世代認定マーク「くるみん」をご存知ですか?これは、子育てサポート企業であることを認定された企業に与えられるマークです。広告や商品などにもマークをつけることができます。冷凍食品のパッケージなどでも見かけることがあります。ときには働く女性には強い味方になる冷凍食品ですが、”わが社は社員の子育てを応援しています!”と外部にアピールする意味も込められています。「くるみん」を与えられる企業は男性の育児休業者が社内にいることを意味していますので、女性でけでなく男性の育児休業取得も応援している企業なのです。

ヒント3:現役ビジネスパーソンの生の声を知る

日本経済新聞社が毎年「働きやすい会社」をランキングしています。2012年版の働きやすい会社総合第1位に輝いたのは、パナソニック。2位の企業に7点以上の差をつけて3年ぶりに総合1位になりました。育児や介護の両立支援や人材の育成などに力をいれる企業が上位を占めています。現役ビジネスパーソンの回答ですので真実性もありますね。総合ランキングには知名度の高い企業が多くランクインしていますが、中小企業にも素晴らし会社はたくさんありますので、広い視野で働き続けられる企業を見つけてください。

※調査結果:2012年9月30日付日本経済新聞
※調査結果詳細:2012年10月1日付日経産業新聞

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