SDGs目標5は「ジェンダー平等を実現しよう」です。
「ダブルケア支援」は、この目標達成へのアプローチの一つです。
育児、介護、病気を抱える方、心身の不自由な方などを支えるケアは、人間の一生で出会う様々な危機を人間同士が支え合う、最も人間らしい営みです。介護を例に取れば、人間しか行わない営みなのです。
そのケアを、公使問わず、もっとも人間らしい労働として担い合う。まさに「人間の証明」ともいえるケアではないでしょうか。
ケアは育児、介護に限らず多様なケアが存在します。その背景は一人ひとり異なります。このことを互いに尊重することは、D&IやSDGsの基本理念である世界中の「誰ひとり取り残さない」にもつながります。
男女共同参画社会の実現のためには、ケアを男女ともに担い合うことができることが必要です。そのためにはケアの負担が女性に偏っている現状を解決しなければならない喫緊の課題です。
それには、働き方改革全般を強力に推進し、性的役割分担意識を解消し、男性を家庭に返してあげること(男性の家庭活躍推進)が必要であり、一方で女性の経済的自律も必要です。
そして、ダブルケアに直面するケアラーを離職させないためのも、ダブルケア支援は産業界のコミットメントが不可欠です。
「ダブルケア」の言葉の認知度は低い状況にありますが、センシティブは課題であることからもダブルケアに直面している人は多数存在している可能性があります。
「ケアする人のケア」を大切に、孤独・孤立化しがちなケアラーを社会全体で支えていきたいと心から思っています。
最終更新日:2022.10.28