世界のワークライフバランス

中国とワークライフバランス

〜中国大連研修〜

グローバル女性人材育成プログラム中国大連研修

グルーバル女性人材育成プログラム

『グルーバル女性人材育成プログラム』は、学校法人城西大学の主催で行われました。日本ではじめて女性学博士号を誕生させたのは城西国際大学であり、非常に女性の人材育成に力を入れている大学です。中国・大連研修は、社会人と大学院生の混合チームで行われました。世代を超え、人と違った経験をしてみたいという好奇心旺盛な女性達との研修は、笑いあり、涙ありの大変有意義なものでした。
世界第2位の経済大国として成長した中国は、女性人材活用の分野において、日本よりも積極的な展開を行っています。今年は、日中国交正常化40周年(1972年9月29日)にあたる節目の年であり、秋には5年に一度の中国共産党大会も開かれます。
自分の目で見て感じた中国・大連の今をレポートします。

研修期間:2012年4月7日〜5月19日(事前・現地・事後研修)

はじめに

世界経済がひとつに統合されていくグルーバル化の進展の中で、日本社会は豊かさを達成したことにどこか満足してしまっていたのかもしれない。大連市内の建設中の高層ビル群を見て、底知れぬ力、激烈な成長性を感じた。中国は、今後ますますアジアの経済を左右するだろう。
中国は32の省から構成され、大連市は中国東北地方の遼寧省に位置する。面積は、約12,500平方㎞で新潟県とほぼ同じである。大連市の戸籍人口は588.5万人(2011年)。日本との時差はマイナス1時間。上海、北京に次ぐ開拓市場として注目され、大連に進出する日系企業は、4,000社以上ともいわれている。

大連市政府を表敬訪問

大連市政府を表敬訪問

中国では女性の9割が何らかの形で仕事に従事しているといわれ、出産などの女性特有のライフイベントを経ても継続就業していることがうかがえる。何がそれを可能としているのか?毛沢東の『婦女能頂点半辺天〜世の中の半分は女性が支えている〜』という言葉にあるように、男女平等の思想に後押しされながら、政府主導で女性の継続就業が推進されてきた経緯が強いようである。

大連市政府を表敬訪問

大連市政府の女性幹部職員の方々はその代表格だ。男性と同じ土俵に上がる環境が整備されている。しかし、そのためには、「勉強し、努力し、真面目に継続し続けた結果、今がある」と語った言葉が印象的だった。「行動で権利を主張している」とも力強く語る姿に胸を打たれた。また、仕事と家庭の両立に矛盾が生じた時に、仕事を優先してきたとも語った。では、母になる喜びを放棄しているのか、というと決してそうではない。子供を育てながら仕事をし、「忙しいからこそ、子供を自立させた」という。帰国後、ある女性幹部職員の方とメールでやり取りがあった。フォーマルな場では聞くことができなかった胸の内に触れた。「色々な意味で成功はしているが、逆に失ったこともないとは言えない複雑な気持ちがある」「子供が自立できたのは私の誇り、人生の選択の肝心な時に愛を込めたアドバイスをすれば、子供は好きな選択をすればよく、親として無責任かもしれないが後悔していない」ときっぱり。夫の収入が高いほど妻の有業率が低くなるというダグラス=有澤の法則が色濃い日本の光景を見るたびに疑問が深まっていたのだが、「働くことが生きてゆく基礎」「人生のチャンスは予測できない。チャンスは準備している人にやってくる」という言葉に背中を押された。

疑問-男女の賃金格差 

疑問-賃金格差

疑問に思ったことがある。大連市政府の女性幹部職員が「収入の差こそあれ、女性が仕事を持っている」と話した。「収入の差こそあれ」という点が気になったのだ。中国では、男女の賃金格差の問題は以前から指摘されているようである。国有企業、非国有企業の違いによる賃金格差もある。工場などで働く労働者は、専門職に就く労働者と比して低い賃金で就労しているケースも少なくないようである。2011年の大連市の月額最低賃金は最高額1,100元(1元=約13円)、最低額1,000元。日本に留学経験のある大連で働く男性から聞いた話によると、日本に留学する前はバスの運転手をしており、その当時の給料はかなり低賃金に抑えられていたそうだ。中国で日本語が話せることは優良企業に就職する条件でもあり、留学後に再就職した日系企業では、賃金も上がったということだった(年5〜10%上昇、賞与支給もあり)。今の賃金はさすがに聞けなかったが、夕食会の会場のレストラン前に駐車していた立派な四輪駆動車を見て、以前に比べて待遇は改善されているのではないかと想像した。

大連理工大学

写真は2枚とも大連理工大学キャンパス。出発前の5月1日付の日経新聞に、立命館大学と大連理工大学が共同でIT学部を新設するというニュースが写真入りで掲載されていた。大連は、大連ハイテクパークを設けるなどIT産業の振興に力を入れている。広大なキャンパスでこれがどこなのかとてもではないがわからなかったので、大連理工大学の教授に”ここで写真を撮りたい”と懇願したのだ。大連理工大学は大連では難関校であり中国全土でも優秀な大学として知られている。日本のセンター試験に相当する統一試験では650点満点中理系は595点、文系は558点の高得点が求められる。大連理工大学で日本語を学ぶ学生も、特に男性は日本語が話せることが、優良企業に就職する条件(=高待遇につながる)だと話してくれた。中国での就活の成功は、学歴と日本語が話せることだろうか。社会保障の改善も少しずつ進んでいるようだがまだまだ基盤は脆弱であり、自分のことは自分で解決することが求められ、もともとのキャリア志向の高さもあり、より良い環境を求めて転職を繰り返す中国では、待遇、特に賃金は大事な問題なのだろう。

南満州鉄道1

<ちょこっとブレイク>
南満州鉄道株式会社、日露戦争後の明治39年に日本政府が設立した半官半民の特殊会社です。第2次世界大戦の終結まで旧満州国に存在していました。初代総裁は後藤新平。通称満鉄・・・もう3、4年前になりますが失われた年金記録問題で、この満鉄への対応は非常に苦労した思い出がありました。当時、満鉄には多くの日本人が勤務しており、ブルーカラーの男性を対象とした厚生年金の前身である労働者年金保険法は昭和17年からあり(昭和19年に厚生年金保険法に改称)、“ねんきん特別便に満鉄勤務時代の記録がない!私の年金記録が消えた!”というものでした。超高齢のご本人からも遺族年金受給中の配偶者、その子供、孫からの問い合わせもありました。年金相談はその人の人生の履歴書と言われるように、孫に話すような感覚で私にも当時のご苦労を聞かせてくれました。しかし、満鉄勤務期間は「外地」という扱いになり、株式会社でも厚生年金には該当しないのです。満鉄の在籍期間を年金や恩給に反映できるのは、帰国後公務員又は旧3共済とよばれる日本鉄道共済組合、日本たばこ産業共済組合、日本電信電話共済組合の公共企業体の職員になった人だけなのです。“あの時の相談の方々がここで働いていたのだ!”となんとも胸に来るものがありました。

南満州鉄道2

その満鉄資料館でみつけた金鳥(キンチョウ)の商標登録。資料館の方もなぜここに看板が残っているのかわからないということでしたが、金鳥(正式名は大日本除虫菊株式会社)創業者上山栄一郎氏は、中国歴史書史記の中の蘇秦伝の一節「鶏口と為るも牛後と為る勿れ」を信条とし、業界の先駆者としての「鶏口」になる決意を込め、明治43年に商標登録したとのことです(参考:キンチョウHP)。夏の風物詩蚊取り線香と日本人、史記の一節からの金鳥の由来を思うと、日本のような湿気のない旧満州国に蚊がいたかどうかはかかりませんが、なぜ満鉄にこの看板があったのかなんとなくわかるような気がしました。
※資料館での写真撮影は禁止ですが、こちらの商標看板は撮影の許可をいただきました。

大連で活躍する女性経営者との交流

大連で活躍する女性経営者との交流

大和総研公表(2012.4.27)の「女性取締役でみた女性の活躍状況の国際比較」によると、女性取締役を有する企業の割合は、中国では欧米と同様に女性取締役を有する企業が過半数を占めている。日本の比率は6.1%と非常に低い。また、女性取締役比率では、クオーター制(※)の導入がされているノルウェーの37.9%には及ばないものの中国は10.3%と日本の0.7%と比べても女性活用が進んでいることがうかがえる。 

中国でエリートと呼ばれる人は人口(13億人)の1割、そのエリート中のエリートの女性経営者の方々との交流することができたのは感無量だ。食事会で同席した食品系会社社長。2006年に会社を設立し、現在は80人の社員(男性35人、女性45人)を有する企業にまで発展。2009年からはドイツとの取引も開始したそうだ。規律を厳しく重んじるドイツ人の国民性とどう向き合っているのか非常に興味が湧いた。帰国後、この食品会社のホームページを見たところ、会員制のネット販売も行っているようだ。IT化の進展は、世界をフラット化しているのだと感じた。なお、日本への進出は未定だという。だが、帰国後のメールのやり取りで、「今度会う時までには日本語と英語をもっと勉強しておく」と返事をくれた。なんと前向きなのだろう。

iPhone4Sの投入で中国での売上高が3倍以上に急拡大しているという米アップルの決算ニュースを報道で見ていたが、この女性経営者もiphoneを使用、女性経営者のほとんどがスマートフォンを使用していたことからも、このニュースの真実性を感じた。

※クオーター制とは
一定枠を男性、女性に割り当てる制度のことで、ノルウェーでは、取締役の少なくとも4割を男女それぞれに割り当てることが義務付けられている。

中国労働法と日本労働法

中国労働法と日本労働法

中国の女性達の就業継続を後押ししている背景として、男女平等の思想の他にも、法律、法規、条例等の存在が大きいようである。大連婦女連合会幹部の講演からもそのように感じた。左写真は大連婦女連合会での婦女連合会幹部、女性経営者との懇談会。中国での正式な会議の形式(コの字)だそうだ。机の上には、ミニバナナやブドウのような果物、お茶、水、手ふき用のタオルペーパーが1人1パックずつ用意されていた。「律師」と呼ばれる中国の弁護士や、大学附属病院の整形美容センターの医師との交流もあった。病院内の視察時に顔を覚えていてくれたのか、女医と目が合うと声をかけてくれてとても嬉しかった。大連でも女優や富裕層を中心に整形やヒヤルロン注射が人気だそうだ。いつまでも若く美しくいたいのは万国共通、40歳前後から通院する人が増えるという。

婦女連合会

1994年には中華人民共和国労働法(中国労働法)が制定され、2007年には労働契約関係の実体法としての労働契約法が制定された。大連の書店で中国の法律法規全書を購入した。左は日本の労働法全書(9,000円弱)、右は労働法も全部入った中国の法律全書(1000元、1元=約13円)安い。中を見ると、法律の立法趣旨からはじまり、条文構成や規定が日本の労働法規に非常に似ていることに驚いた。なぜならば、台湾などは日本の植民地時代に日本の労働法の影響を受けたことは知られているが、日本がアジア諸国の労働立法自体の制定に直接かかわった事例はほとんどないという認識があったからだ。

企業経営問題でも、日本と同様に未払い残業代を労働者から請求される事件や解雇事件など、労使トラブルが多発しているようだ。大連で働く日本人女性との夕食会でお会いした大連Wheneverの編集者。大連在住の日本人向けのフリーペーパだが非常に充実した内容だ。この中にも「大連事例に学ぶ法律」コーナーがあり、5月号は「労働者から残業代を請求されるリスク」だった。中国労働法第44条の規定には残業代請求の法的根拠として、「課長、部長、総副経理などの管理監督者は一般社員と同じ、会社の従業員として残業する場合には、会社が残業代を支払う義務がある」とされている。名ばかり管理職問題で日本でも注目された管理監督者。日本では、通達で「管理監督者とは、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者」とされ、部長や課長の職についているからといって残業代を支払わなくてよいということではないとされている。中国も日本も同じである。大連Wheneverは日本からもアクセス可能である。

労働者が法に基づき享受できる権利に、「避妊手術」に係る休暇規定があることに目がとまった。日本では、一部の大企業の例だが、不妊治療が目的で休暇制度を柔軟に運用している例はあるが、避妊手術をした女性労働者に特別休暇が与えられる規定は初めて聞き、中国の1人っ子政策ならではの規定だろうと推測した。労働契約法第42条には「女性従業員で妊娠期、出産期、授乳期にあるときには労働契約を解約することはできない」という規定もある。日本の労働基準法第19条「産前産後の女性が産前産後休業する期間およびその後の30日間は解雇してはならない」という解雇制限や育児・介護休業法の不利益取扱いの禁止規定と似ている。

日中解雇規定

中国の産前産後に関する規定は、国務院の「女職工労働保護規定」に定められており、女性従業員の産前産後休業は従来90日(うち産前が15日)とされていたが、2012年4月28日新規定が公布され、14週間(98日)に延長されたようである。政府が推奨する「晩育」(女性が満24歳以上で第1子目の子供を出産すること、ローカル法あり)では、さらに晩育休暇(日数は都市により異なる)が追加されるようである。法律に定める制度以外に、授乳時期の18か月までの「停薪留職(給与は支給しないが職位を保留するleave without pay)など、企業独自の産後休暇制度も存在するようである。正規に就業する母親は産後休暇後6か月までに8割が復帰したという調査結果もある(立命館産業社会論集第41巻4号)。出産ギリギリまで働き、出産後早い時期に職場に復帰する中国の女性はたくましい。中国では、産後1か月は母親も体力を回復させるための重要な期間として、目や耳を休め、必要最低限以外は横になり、赤ちゃんと一緒に体を休める習慣が大事にされているそうだ。それが早期の母体回復にもつながり、職場への早期復帰も可能にしているのではないだろうか。職場への早期復帰は、その後のキャリア中断のよるロスを少なくする意味でも意義があるのではないか。なお、日本の産前産後休暇は産前6週間産後8週間であり、第一子の出産を機に約7割の女性が離職している。

日中産前産後休暇規定

結婚式1

<ちょこっとブレイク>
5月、大連は結婚シーズンで街のあちらこちらで花嫁さんを見かけました。“ちょっとだけなら覗いて大丈夫!”ということで結婚式場を覗いていたら、花嫁さんのお母様が“席を用意するから入りなさい!お料理用も用意するから!”と特等席とフルコースのお料理を用意してくれました。日本ではあり得ないサービス精神!招待客が増減して(しかも1週間前なのに)あたふたした遠い昔の私の結婚式の記憶。見習わせていただきます、広い心と柔軟性!招待客の方とも意気投合、“私、中国でも生きていけるかも・・・と思ったサプライズでした。

結婚式2

現在、日系中小企業が狙うはハイエンド市場だと言われています。その一つがウエディングビジネス。新郎新婦をスターに!!!見栄を張りたい症候群の中国人の心をくすぐる豪華な食事、写真、衣装、そこまでやるのかと思わせる高級路線を貫く結婚式場が大盛況だそう。まだまだローエンド市場が大きい中国ですが、日本人ならではの細やかさ、丁寧さ、こだわりが中国では受け入れられてきているようです。中国ビジネスの勝負どころには、スピードの速さも必要なようです。

大連の子育て事情

リアルな大連子育て事情

中国は夫婦共働きが基本の社会であり、男性の育児参加もごく自然に行われている。両親など親族のよる援助や保育園の整備が進んでいること、また社会全体での育児サポートの土壌も浸透している。大連理工大学教授からも、子育て期にある人々への気配りを常に管理職が行うことが共通の認識となっているということが語られた。職員が子供を連れて研究室に来ることもあり、日常の仕事に重大な支障を与えなければ、職場で柔軟な運用もなされているとのことだ。部下の事情をきちんと把握し適切に対応する、これが管理職としての評価にもつながるそうだ。日本でもこの考え方を浸透させたい。

大連で働く日本人女性(外資系企業のコールセンター勤務)からは社内の子育て事情を聞いた。①最近は、男性上司が育児休業を取得している、②妊婦さんは、休憩時間とは別にお腹がはってきたら、散歩に出る、③第1子の出産では育児休業は半年、2子以降は少し短くなるが、休業してもその後は普通に会社に復帰できる、④母乳を与える時間としてお昼を2時間取るか、1時間早く帰宅することもできる、等々。中国ではあたり前に行われていることが日本では難しい現状を伝えると驚いていた。日本と同じように結婚祝金800元、出産祝600元など福利厚生制度もあるそうだ。子育て事情からは少々脱線するが、社内には中国人、日本人、韓国人社員もいて、まさにダイバーシティ。英語圏の顧客のように、”Hi〜!Bye〜!”で問題解決のみをすればよいのではなく、日本の顧客からは求められるサービスレベルが非常に高いという。他国ではPCが欲しくてやっと購入、顧客もPCに精通していて、それでもというときにヘルプを求めてくるケースが多いのに対して、日本の顧客は通信契約のおまけでもらったPCで超初心者が多く、パソコン教室のような感じだそう。それでいて、求められるサービスレベルは高いので、コミュニケーションスキルや真意を汲み取ること、問題再発防止など、言わなくてもわかってほしいという部分が大きいという。日本からコールセンターへ電話することがあれば、どこの国につながっているのか尋ねてみよう、大連かもしれない。

大連理工大学の教授とショッピングに行った。途中、お茶をしながら中国の合計特殊出生率(※)の話を聞いた。1の中盤の数字。また疑問が湧いた。1人っ子政策の中国で、なぜ1以上の合計特殊出生率なのだろうか?富士通総研の新聞記事(2012.3.6日経)には、1人っ子政策が厳格に実施され、農村部でも2子目の子供を出産した家族には年収の数倍に上る罰金が科されると書かれていた。大連で働く日本人女性の話によると、漢民族は一人っ子政策が厳しくなされているが、漢民族以外の少数民族(55ある)は2子以上の出産が可能だということだった。


※合計特殊出生率とは
女性が一生のうちに産む子供の数のこと

高齢化と向き合う大連

高齢化と向き合う大連

仕事と家庭の両立を可能にしている背景には、親族のサポートによるところが大きい。所得水準が高い家庭は、両親を呼び寄せて同居するという選択肢も可能だが、広大な中国では、遠距離に住む両親を持つ家庭などは両親の援助に頼ることには限界がある。また、大連の平均寿命は81.23歳、女性の平均寿命は83.81歳(2010年)。中国でも急速に高齢化が進み、65歳以上の高齢者が若者を上回る勢いで増えているという。国家統計局の発表によると、中国の2010年の65歳以上の人口は全体の8.9%、大連では65歳以上の人口は全体の15.8%と都市部での高齢化は深刻なようである。市街地では車いすなどの介護用品を売る“老人商品”という看板も目にした。加齢とともに両親自身が介護の必要性が出てくることもあろう。今後中国でも両親に育児サポートを期待することが徐々に難しい状況になることも考えられる。日本の介護大手が中国での介護事業を強化している動きもある。日本にとっても商機となるだろうか。今後働く女性の就業を継続させるためにも、介護との両立に対する政策や社会的なインフラ整備が必要となってくるのではないだろうか。

おわりに

おわりに

今まで中国のごく一面しか見ていなかったのかもしれない。今回の大連研修でもほんの少し視野が広がったにすぎない。中国は広い。もっとこの国のことが知りたい。エネルギッシュでハングリーな大連の人々から沢山の刺激をもらった。本当に新鮮だった。その国の歴史、文化、国民性を理解する大切さも学んだ。最近では、坂の上の雲の影響で旅順への日本人観光客も増えているようだ。

おわりに

大連駅に沈む夕日。綺麗だった。職業人や女性としてのあり方も深く考えさせられた。今後、中国とのつながりはますます強まるだろう。帰りの成田の税関で”大連へはお仕事ですか?”と聞かれた。”はい!”と応えたい自分がいた。現在、社会保険労務士は国内でしか通用しない。沢山の大連の人々とのつながりを大事にはぐくみ、中国とのつながりのある仕事もしたい。想像したらワクワクした。そのためにやることはたくさんある。日本語、英語共に通じる大連ではあるが、その国の言葉で円滑にコミュニケーションができたらどんなに楽しいだろうかと心から思った。お掃除ロボも日本語、英語、中国語の3カ国語に対応できる時代。我更上一層楼!

***参考***
2016年1月1日より、計画出産法の修正法が施行され、40年近く続いた一人っ子政策が終わりました。

更新日:2013年10月8日
更新日:2016年1月29日

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