2013年7月29日、経団連会館国際会議場にて、『女性活躍推進シンポジウム~女性が支える日本の成長戦略~が開催されました。開催にあたり、”経団連が女性活躍推進ですか?”という声もあったそうですが、国際会議場の2階まで席が埋まっていました。世の中の風向きが確実に変わってきている感じました。
経団連の米倉会長の挨拶に続き、森まさこ女性活力・子育て支援担当大臣の来賓講演が行われました。その後は、総務大臣政務官の片山さつき参議院議員や企業のトップによるパネルディスカッションが行われました。
<主催者挨拶> 経団連会長 米倉弘昌氏
<来賓挨拶> 女性活力・子育て支援担当大臣 森 まさこ氏
<パネルディスカッション>/パネリスト
総務大臣政務官・参議院議員 片山さつき氏
旭化成 代表取締役会長/経団連 少子化対策委員会共同委員長 伊藤一郎氏
第一生命保険 代表取締役 渡邉 光一郎氏
藤田観光 常務執行役員 八丁地園子氏
日本経済新聞社 阿部奈美氏
モデレーター 経団連常任理事 讃井暢子氏
片山参議院議員の『なぜ日本の「会社」で今まで女性が出世しなかったのか』というプレゼンは、政府の立場を離れ、「パンダ現象」の中で今の地位を自らの力で切り開いてきた自信に満ちたものでした。
また、藤田観光の八丁地氏は、「なぜ働くのか?」という問いに対し自らの幼児体験から「自分の手でお金を稼ぐことほど確かなことなない」と思ったといい、女性が実績を作っていく重要性を強調されました。
すべてのパネリストの言葉が胸に響く非常に有意義なパネルディスカッションでした。
2013年6月14日、政府が発表した日本再考戦略。これはA4ペーパー94枚にも及ぶものでした。女性活躍による経済成長を主張し、ワークライフバランスの更なる推進も明記されています。これから3年から5年、日本の実行力が問われる非常に重要な時期になると思います。
シンポジウムのパネルディスカッションの中で第一生命の渡邉氏も言われていましたが、日本経済の成長のためには「生産性・出生率・労働力率の向上」が必要。何にためにワークライフバランスに取り組むのかという視点も、今一度しっかりと捉え直す必要性を感じました。